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奨学金1000万円の大学生のための有意義な学生生活の過ごし方

しょくぱにすと
2018/11/3 (更新: 2019/12/5)

実は僕、約900万円の奨学金返済があります。

奨学金としてはかなり額が大きいかと思います。

しかし、調べてみると、数百万円の奨学金を借りている学生さんは他にもたくさんいるらしく、中には1000万円を超える額を借りられている学生さんもいるようです。

大学入学したてで、まだ18〜20という歳にして、これだけ高額の借り入れを背負うのは、色々と厳しいものがありますよね。

僕はそれで学生時代にかなり奨学金の問題に関して悩んでいました

バイトして少しでも金銭的余裕を作るべきなのか、学業に集中するべきなのか、サークル活動どうしよう、大学院進学か就職か。。。などなど。

借りているお金で生活しているので、どう大学生活を過ごすべきなのか絶えず考えていました。

そこで悩んで試行錯誤した経験から、高額の奨学金を抱えた上での大学生活の中で、良かった行動指針や役に立ったマインドをご紹介します。

同じように悩まれている学生さんにとって参考になれば幸いです。

奨学金を借りるに至るまで

実家に金銭的な余裕がないと知ったのは、大学受験合格後でした。
これが僕にとって、今でも指折りに入る人生の大問題の一つになります。

お金がないと知らされて、初めはしょうがないなと思いました。 むしろ、「ようやく自立する時が来たんだ!奨学金を借りて自分の力で頑張るぞ!」という意気込みでした。

なんとなく高校時代から家計が大変そうな気配を感じていたので、 高3から塾をやめて独学で大学受験勉強をしたりもしていました。(これについては、挑戦がしたいという気持ちの方が大きかったですが)

経済的な余裕がないことは、あまり問題に感じていませんでした。

ただ、上京してしばらく経った後、だんだん違和感を感じ始めました。

「なぜ志望大学を決める時に、ちゃんと経済的な相談をしてくれなかったのだろう」と。

親は僕に気を遣ってくれていたのだと思います。 おかげで何の迷いもなく受験勉強に専念できて、第一志望に合格でき、当初の望みの大学に通うことができたのでよかったですが。。

学生生活だけでなく、以降の人生に大きく関わる問題なので、せめて共有ぐらいはしておいて欲しかったと思っています。

何が問題なのかというと、選択の自由が与えられなかったことです。

予め知っていたら、自宅から通える範囲の大学を選んで、もう少し余裕ある学生生活を送れていたのに、と考えてしまいます。 大学受験と同時にその後の人生設計を考えていたのに、初っ端から身内の考慮不足により挫かれたのが悔しくてたまりません。

かなり頑張った受験勉強を経ての合格でしたが、複雑な気分でした。
なんだか騙されたような、後味の悪い気分での上京になってしまっていました。

この件で親とは気まずい仲になってしまっていたりします。

もし、親御さんがこの記事を読んでくださっているのであれば、ぜひお子さんと十分に話し合った上で志望校を決めるようにしてあげて下さい。
僕からの一生のお願いです!

志望校を考えている受験生さんでしたら、ぜひじっくり親御さんと大学生活のやりくりについてどうするのかご相談されてください。

なぜ奨学金で1000万円近く借りる必要があるのか?

そんなこんなで、大学で上京してきて、仕送りなしで学費と生活費等を賄う必要がありました。 なぜ奨学金がそれほど必要になるのか、具体的な収支をご紹介します。

借り入れ額

第一種と第二種の奨学金を満額借りて、月17万円でした。

  • 第一種: 5万円
  • 第二種: 12万円

これに加え、入学時に引っ越しや初期費用のため、特別支出用の借り入れも利用しました。
利子等もいれるとトータルでざっくり900万円近くになります。

奨学金の使い道内訳

当時の出費内訳を紹介します。

  • 家賃: 6万円
  • 学費(月割換算): 4.5万円
  • 食費: 1.5 ~ 2万円
  • 光熱費等: 1.5万円
  • 雑費(衣服・散髪等): 1万円
  • 書籍代: 0.5万円
  • サークル活動費・免許取得・留学等 特別出費(月割) 1〜2万円

計最低でも16万円ぐらいはしますね。

アルバイトをしていた頃は比較的余裕がありましたが、辞めてからは毎月の収支がプラマイゼロもしくはマイナスとかで、キツキツでした。

決して贅沢なんてできず、節約できるところはギリギリまで切り詰めていました。
書籍代や衣服代は最低限で、食費も自炊で節約しました。
飲み会が一回でもあれば大打撃でピンチに陥いる生活です。

東京の一人暮らしかつ私立や医学部の場合だと、もっと学費等がかかり、
すべて奨学金で賄うと毎月20万ぐらい必要なので、トータルで1000万円近くになる計算ですね。

高額の奨学金返済を抱える不安

正直、働いた経験がない学生にとって数百万~1000万円は、額が大きすぎて、想像が付きません。

それゆえに、必要以上にお金を使うのが億劫になってしまったり、時間の正しい使い方が分からなくなります。 しまいには、一体どうやって学生生活を過ごせばいいのか、学生生活の意味自体が分からなくなってしまいます。

具体的にどういう問題があったのか紹介していきます。

周りと同じように大学生活を純粋に楽しめない。

大学といえばサークル活動ですが、飲み会や合宿代など、なにかと出費がかさみますよね。

バイト代でサークル代を賄えたとしても、それは奨学金で学費や家賃を賄えているからですよね。

となると、バイトで稼いだそのお金は、本来学費や生活費を補うべきなのではないかと考えてしまいます。

サークル活動も大学生活の一環だと思うようにしても、飲んだり騒いだりが多いと、本当に意味があるのか等考え始めてしまい、純粋に楽しめなくなってしまいます。

実際、僕はそれでサークルを一年で辞めました。
楽しかったんだけどなー。
できた友人ともそれで疎遠になってしまいました。 それは、僕が人間付き合いが下手だからというのもありますが。。。

そんなので切れる仲は友情じゃないと思うようにしています。

仲がいい友人に関しては、今でも個人的に付き合いがあるので、実質問題なかったのかもしれないです。
それにしてもサークルを辞めるのは少し辛かったです。

精神的に余裕がないと、勉強や研究に集中しづらい

お金に余裕がないと、落ち着いて学問の理論を勉強する気持ちになれません。

大学では、小中高時代のように授業をきちんとこなせば報われるという世界ではない以上、どう勉強していくのかについて自分で決める必要があります。

しかし、就職した後に1000万近い奨学金を返済できるかどうかのイメージができないので、勉強する際には、とにかく将来の役に立つのかどうかという実利的な視点で考えがちになります

その結果、真面目に勉強しようと思っても、学問の理論部分を軽視して、応用技術分野しか興味が持てないということになります。

本来、大学は学問を学ぶ所なので、数学で言えば、定義や証明を深く理解するのが目的であるはずなのですよね。

ところが、余裕がないと、それらをすっ飛ばして、結論の定理が実際の技術としてどう使われているのかという所だけを掻い摘んだような学び方しかできなくなってしまいます。

効率がいいといえばいいのですが、薄っぺらい理解なので応用力に欠けるのです。

もう少し余裕があれば、理論部分を思う存分勉強できたかと思っています。
お金がないと心が貧しくなるというのはこういうことなのかなと感じています。

大学院進学は諦めた

上でも述べた通り、余裕がないと理論をじっくり学ぼうという気になれないので、大学院に関しても学ぶことはないと判断し、進学は辞めました。

通っていた大学は、周りの9割は院進学するような環境でした。
院まで出ないとこの大学に入った意味がないと言われている中での選択だったので、不安でした。

金銭的にも、学部生活の奨学金だけで1000万近くなっていて、まとまった貯金がなかったので、進学という選択肢はありませんでした。

奨学金を抱える学生のための、有意義な大学生活の過ごし方

学費で時間を買っているという認識が大事

学生時代、アルバイトをするべきかどうか悩みました。

色々意見を調べたりもしたのですが、最も腑に落ちた言葉は、

「時間を切り崩すアルバイトは学費を低いレートで還元しているだけ」

というものです。

かなり偏った否定的な意見なので、もちろん全面的に正しいとは思いません。

バイト代が生活費の足しになって、生活の質が良くなったこともありますし、仕事内容が将来に生きるものであれば、経験として価値があります。

しかし、将来の方向性とは異なり、特別なスキルが必要とされない仕事の場合、それは本当に意味ある時間の使い方なのでしょうか。

この考え方を知っていると、
学費を払っているということは、時間を買っているということという意識ができます。

たしかに、アルバイトできる自由な時間は学費等を投資した上で生まれたものですよね。

お金を稼ぐことより、時間を有効活用する方が大切なのではないか、と考えるようになりました。

その結果、僕はサークルをやめて出費を減らし、バイトを辞めました。

空いた時間は、ほかの活動に充てられるようになり、プログラミングに没頭したり、落ち着いて本を読んだりすることが増えました。
その時期に吸収した知識が、社会人になった今も活きています。

バイトを続けていても、今に役に立つ経験が得られた訳ではないことを考えると、お金より時間に重きを置くという方針転換は正解でした。

バイトはしない方がいいという訳ではありません。
その時間の使い方は本当に価値があるのか、一度考えなおしてみると、案外別の方向性を思いつくかもしれません。

就職後に何をするのか見据えて学生生活を送る

学生生活の目標を決める

明確な目標を持って、大学に進学する学生さんってどれぐらいいるのでしょうか?
とりあえず進学してからやりたいことを見つけるという方が大多数な気がします。 僕もとにかくプログラミングがしたいという程度で、将来のイメージを描ききれていませんでした。

なので、まず自分が何に興味があるのか模索するのが良いと思います。

期限を決めないと永遠と自分探しの旅をさまよい続けることになりかねないので、大学1,2年までには、方向性は定めておきたいですね。

僕は、フィリピン留学してから方向性が定まり、英語とプログラミングの実用的なスキルアップに集中するようになりました。

一度自分の軸がバッチリ決まると、その後は伸びは加速します。

就職後の将来に繋がる勉強に集中する

上で話した「精神的に余裕がないと、勉強や研究に集中しづらい」に繋がりますが、これを逆手にとって、将来に直接繋がる勉強に集中しましょうということです。

もちろん様々な分野を勉強することは、教養がつくので人生の視野が広がるというメリットもあります。] しかし、先程と逆のことを言いますが、理論ばかり勉強していても、何か実務的なスキルが付くわけではありません。
学生生活は永遠ではないし、奨学金を借りて過ごしているのであれば、さらに金銭的なリスクも忘れてはなりません。

就職後にも役に立つようなスキルを磨きましょう。

(ちなみに、英語、プログラミングあたりが大変おすすめです。)

学生生活の目標をそのまま将来のためのスキルに繋げるようにすると、卒業後、社会人になった際もある程度充実した生活を送ることができます。

就活でもアピールに困らず、有利に進められます。

まとめ

この記事では、こんな内容の話をしてきました。

  • 仕送り無しで、東京で学生生活を営むには、奨学金は数百万〜1000万近く必要
  • 奨学金の返済額を考えると悩みが尽きない
  • 精神的に余裕がないと、勉強や研究に集中しづらい
  • さすがに院進学は厳しい
  • 学費で時間を買っているという認識が大事
  • 就職後に何をするのか見据えて学生生活を送る

今まで、奨学金を借りると大変という話をしてきましたが、奨学金がなければ僕が大学生活を送ることはできなかったことでしょう。

苦学生だったとはいえ、学生時代の間にしっかりと、教養、英語力、情報系専門知識、即戦力となるプログラミングスキルを身につけられたのは、奨学金があったおかげです。

20年間ぐらい毎月4万ほどの返済があって、これからも大変ではありますが、大学4年間という貴重な期間の人生を買ったと思えばそれほど高くない額ですよね。

大変ですが、逆境を前向きに捉えて、ポジティブなエナジーに変換して、人生を邁進していきたいですね。

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